離婚時にペアローンで購入した家をどうする?売却の方法と注意点を徹底解説

夫婦でペアローンを組んで住宅を購入したものの、離婚を機にその家をどうするか悩むことがあります。ペアローンは2人でローンを共有する形態のため、離婚時に複雑な問題を引き起こすことも少なくありません。この記事では、ペアローンを組んだ家の売却方法や注意すべきポイントについて詳しく解説します。

1. ペアローンとは?

ペアローンとは、夫婦やカップルがそれぞれ別々のローンを組み、共同で住宅を購入するローン形態です。両者がローン契約者となり、収入を合算してより高額な物件を購入することが可能になります。

  • メリット:より高額な住宅を購入できる、住宅ローン控除が2人分受けられる。
  • デメリット:離婚時や収入が減少した場合、ローンの返済が複雑化する。

2. 離婚時の選択肢

ペアローンで購入した家を離婚後にどうするかは、大きく分けて以下の3つの選択肢があります。

① 売却してローンを完済する

最も一般的な選択肢は、物件を売却してローンを完済する方法です。売却代金で残債を一括返済し、夫婦それぞれが新たなスタートを切ることができます。

  • 売却の流れ
    1. 物件の査定を受ける
    2. 売却価格で合意する
    3. 売却代金でペアローンを一括返済する
  • 注意点:売却価格がローンの残高を下回る場合(オーバーローン)、不足分をどう負担するかを決める必要があります。

② どちらか一方が住み続ける

夫婦の一方が引き続き住むことも選択肢です。この場合、住む側が残りのローンをすべて引き受け、もう一方の名義を外す必要があります。

  • 名義変更の手続き:ペアローンを一方のローンに切り替えるためには、銀行と協議の上、名義変更や新たなローン契約が必要です。収入条件を満たしていることが前提となります。
  • 注意点:名義変更ができない場合、引き続き共同名義のままになる可能性があり、ローン返済の責任が双方に残ります。

③ 賃貸に出して家賃収入でローンを返済する

離婚後に物件を売却せず、賃貸物件として運用し、家賃収入でローンを返済する方法もあります。

  • メリット:家賃収入でローンをまかなえる場合、負担を軽減できる。
  • デメリット:空室リスクや、物件管理の手間が発生する可能性があります。また、2人の共同所有のままであるため、トラブルが続くリスクもあります。

3. 売却時に考慮すべきポイント

① オーバーローンの場合の対応

物件の売却価格がローンの残債を下回るオーバーローンの状態では、売却してもローンが残ってしまいます。この場合、夫婦間で残りのローンの負担をどのように分けるかを協議する必要があります。

  • 不足分を分割して返済:離婚後も双方がローンの残債を支払い続ける方法。
  • 一方が一括で負担:一方が全額を負担する場合もありますが、事前の合意が不可欠です。

② 売却前の準備

物件を売却する際には、いくつかの準備が必要です。査定を受ける前に、物件の価値を最大化するために清掃やリフォームを行うことが推奨されます。また、売却に伴う費用(仲介手数料や登記費用)も考慮しておく必要があります。

③ 住宅ローン控除の取り扱い

ペアローンで住宅ローン控除を受けていた場合、離婚後の売却によって控除が終了することがあります。ローン控除の影響については税理士や専門家に確認しましょう。

4. 離婚後のローンに関する法的な対応

離婚時にペアローンの清算がスムーズに進まない場合、法的な手続きも選択肢に入ります。

  • 財産分与の協議:離婚に伴う財産分与の一環として、物件とローンの取り扱いを協議します。家庭裁判所の調停を通じて合意を図ることもあります。
  • 契約書の作成:口頭での合意ではなく、正式な契約書を作成しておくことで、後のトラブルを防ぐことができます。

まとめ

ペアローンで購入した家の売却は、離婚時に避けては通れない重要な問題です。物件の売却やローンの処理に関しては、夫婦間での合意が欠かせません。どちらか一方が住み続ける、物件を賃貸に出す、あるいは売却してローンを完済するなど、状況に応じた最適な選択をすることが大切です。この記事が、ペアローンに悩む方々にとって参考となれば幸いです。