1. はじめに
連棟式住宅(テラスハウスやタウンハウスなど)は、隣接する複数の住宅が一体となった構造のため、個別の売却が難しい場合があります。特に相続した物件の場合、築年数や管理状況によってさらに売却が難航することも。本記事では、連棟式住宅が売れにくい理由を解説し、スムーズに売却するための具体的な解決策をご紹介します。
2. 連棟式住宅が売れにくい理由
1. 構造的な制約
- 耐震性の問題: 隣接する建物と一体化しているため、耐震改修が難しい場合があります。
- 共有部分の存在: 壁や屋根の一部を隣家と共有しているため、トラブルのリスクが高い。
2. 購入希望者の心理的なハードル
- 独立性の欠如: 隣家と壁を共有することで、プライバシーや騒音問題を懸念する買い手が多い。
- リフォームの制約: リフォームや解体を行う際に隣家の同意が必要になる場合がある。
3. 市場価値の低下
- 築年数の経過: 連棟式住宅は古い物件が多く、現代の住宅ニーズに合わないことがある。
- 売却価格の制約: 独立した一戸建て住宅に比べて価格が低く、投資として魅力を感じにくい。
3. 売却を成功させるための対策
1. 物件の状態を改善する
- リフォームで魅力アップ: 室内の改装や設備の更新を行い、居住性を高める。
- 耐震診断と補強: 耐震性に不安がある場合は、専門業者に診断と補強を依頼することで、購入希望者の安心感を高める。
2. 売却ターゲットを明確にする
- 投資家をターゲットに: 賃貸経営を考えている投資家向けに物件をアピールする。
- 共有住宅の魅力を強調: コストパフォーマンスや立地条件を重視する買い手に向けた広告を展開する。
3. 共有部分の管理状況を明確にする
- 管理記録の提出: 壁や屋根など共有部分の修繕履歴を整理し、買い手に提示する。
- 隣家との良好な関係を示す: 隣家とのトラブルがないことを説明し、安心感を与える。
4. 不動産業者の選定
- 連棟式住宅の売却経験が豊富な不動産業者を選ぶことで、適切な販売戦略が期待できる。
4. 売却が難しい場合の代替案
1. 賃貸物件として運用する
- 賃貸需要がある地域であれば、家賃収入を得る方法を検討。
- 賃貸物件としての価値を高めるため、設備を更新したり、入居者ニーズに合わせたリフォームを行う。
2. 隣家との共同売却を検討
- 隣家と協力し、連棟全体を一括で売却する方法もあります。
- 一括売却により、買い手にとっての魅力が増し、高値での売却が期待できます。
3. 更地として売却する
- 解体して土地として売却することで、建物の制約を回避できる。
- 解体費用を考慮したうえで、土地の需要が高い地域での売却を検討する。
4. 自治体や団体のサポートを活用する
- 古い連棟式住宅の場合、自治体が提供するリフォーム補助金や買い取り支援を活用できる場合があります。
5. 連棟式住宅の売却時に注意すべきポイント
1. 正確な物件情報を提供
- 共有部分の範囲や管理状況を正確に開示する。
- 修繕履歴や耐震診断結果を買い手に提示することで、信頼感を高める。
2. 隣家との合意を得る
- 増改築や解体を行う場合、隣家との合意が必要な場合があるため、事前に調整を行う。
3. 法的リスクの確認
- 売却後にトラブルが発生しないよう、契約書に瑕疵担保責任の範囲を明記する。
6. まとめ
連棟式住宅は売却が難しいケースも多いですが、物件の魅力を高めるリフォームや適切なターゲット設定、隣家との協力など、工夫次第で成功の可能性を広げられます。また、売却以外の賃貸や解体といった選択肢も視野に入れ、最適な方法を選びましょう。この記事を参考に、連棟式住宅の売却や活用を成功させるための第一歩を踏み出してください。







